Day19:世界で1番小さい町Durbuy(デュルビュイ)…のはずが!
この日は朝から大量になってしまった買付け品を何とかしなければ、と
ロンドンの道端で見付けて持ち歩いていたボロボロの段ボールに荷物を詰めて
リエージュの郵便局に持って行きました。
土曜日だったのですが、何とか午前中開いていたので、もうここで送っておかないと
大量の荷物を抱えての移動が困難な状態でした。
しかしこれがまた大変で…(涙)
郵便局に入るとおばあちゃんが2人窓口にいました。
話し掛けるとまず英語がNGでした。
なので局内にいる人に「英語が話せる人はいますか?」と声を掛けると
男性が協力して下さり、おばあちゃんに通訳をして下さいました。
すると「20kgを超えると郵便局に送り返されて来るけど、重さは大丈夫か?」と聞かれました。
私が軽々持ち上げられたので、恐らく20kgはないだろう、10kgくらいかなと思いましたが
万が一日本に送られずに大切な買付け品が届かなかったら困るので
まずホテルに戻って体重計があるか確認することにしました。
ホテルに体重計はなく、どこかに体重計を貸してくれるところはないかと
スーパーやあちこちの商店に聞いて回ってみましたがどこもなく…
すると魚屋さんのショーウィンドウに秤を発見!!!
思い切って「貸して下さいませんか?」と聞くと、ご主人には断られたのですが
奥さんが「いいじゃない」と言って貸してくださったんです(涙)
その秤にはmax15kgと書いてあったのですが、なんと「測定不可」!
まずい、15kg以上あるぞ…と思った私はもう賭けに出ます。
このまま持って移動することは不可能だから、もう送ってしまおう!!!
そして、再度郵便局に出向き、また英語通訳の方を探して
郵便局のおばあちゃんには「20kgなかったよ」と嘘を付いて送ってもらう手配をしました。
申告は12kgとかにしたと思います。
そもそも国際郵便がある郵便局で大きな秤がないことがおかしいと思うのですが…
そして無事手配完了しました。
待っている間も面白くて、段ボールにデカデカと"Japon"と書いていたので
私が日本人だと分かった若い男の人が「輸入自動車ビジネスを始めたいんだけど、
知り合いでやっている人いない?」としつこく聞かれたり、
通訳をしてくれた優しいお姉さんとお喋りしたり、しんどかったけど楽しかったです。
後日談として、イギリスに戻ってから心配だったので荷物の追跡確認をしたのですが
なんと「その荷物番号は見付かりません」と出て来るんです(号泣)
あー20kg超えていたんだ、もうこの荷物は日本に届くことはないんだ…と
悲嘆に暮れながらも、仏語の出来る友達に確認したり、b-postにメールしたりと
色々と頑張ったのですがどうすることも出来ず…
すると日本の母から荷物が届いたと連絡がありました(大号泣)
母が段ボールを測ってみると16kgくらいあったそうです。
16kgの段ボールを軽々持ち上げて10kgくらいだと思っていた自分が怖い…
とにかく買付けの1番の苦労は発送作業なんです。
これがなければ本当に楽しいことばかりなのですが…ううう。
話がすっかり長くなってしまいましたが、こんな感じで買付けは苦労も伴う結構大変な重労働なんです。
秤を探して彷徨っていた時に見付けた可愛い建物。
ここの1Fがパン屋さんだったので、荷物を発送した後に買いに行きました。
パティスリー"Jean-Pierre"
美味しそうなバゲット!
ライスプディング!
リエージュ・ギルマン駅
駅の下はショップが並んでいます。
RELAYはヨーロッパの駅で見掛けるキオスクみたいなお店です。
そして電車に乗って世界で1番小さい町のDurbuy(デュルビュイ)に向かいました。
行きは買ったバゲットを食べたり、これから行くデュルビュイの町のことを考えながらワクワクして向かったのですが…
デュルビュイ行きのバスが出ている最寄駅のBarvaux
駅員さんもいない無人駅。
人もほとんどいない。
そしてバス停に向かうと…
自分が調べていたバスがない…バスは30分前に出発している…!!!
それでも何とか行けないものかとtaxi会社に電話しても繋がらない…
次のバスまで1時間半もある。
よし、歩いて行こう!と近くの商店で行き方を確認したものの、
地図を見ると何だか山道みたいなところも歩かなくちゃならなさそうだし、怖いなー
…そして暫く考えて行くことを諦めました。
こういう時は自分の直感に頼ります。
もう朝の発送作業でクタクタだったし、今日はホテルでゆっくりしよう。
切り替えて運良くリエージュ行きの電車が来たので飛び乗りました。
リエージュまで1時間ちょっとです。
のどかな風景に癒されます。
そんなこんなで折角近くまで来た「世界一小さいおとぎの町」に行くことが出来ませんでした。
こうやって計画していたことが達成出来なかったことは今回が初めてでした。
計画は緻密ですが、ま、でもこういうこともあるよね、と楽観的なところもあるので
「これは神様が休めって言ってるんだな」なんて思って、
またいつかデュルビュイに行けるといいなーと思って、ホテルで休息しました。
夜ご飯は写真が残っていなかったのですが、またスーパーで軽食を買って食べたような記憶が…
さぁ、翌日も朝早くから蚤の市です!
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